9月になると、空が高くなってきて月もきれいに見れるようになりますね。
そんな9月に迎える十五夜。一年で一番きれいに月が見えるお月見の日です。お団子やススキを飾ってお月見するのもいいですね。
二十四節気の季節のめぐりと年中行事をやっていくと、何百年も前からこうやって月を眺めたりと
古来より日本人は本当に季節を楽しみ暮らしを営んできたことを感じます。昔の人は楽しみ上手だったともいえるのではないでしょうか。
そもそもお月見とは?どんなことをして、何を食べるのでしょう。
今までなんとなくやってきた方も、やったことがなかった方も、毎年しっかりお月見を楽しんできた方も、
ひとりでのんびり、親子でワイワイ、いろんな形でまたお月見を楽しむきっかけになれば嬉しいです。
わが家でもここ数年は子どもたちと一緒にお団子こねこね。
楽しい時間になっています♪
お月見の日ってどんな日?
十五夜のお月見は、唐の時代に中国から伝わってきたものと、日本古来よりあった月を祀(まつ)る慣習があわさったもので、
満月が豊作の象徴とみなしたという説もあるそうです。
秋の実りに祈りをささげる行事なのですが、平安時代には貴族が舟遊びして水面に移る月を眺めたり、さかずきに月を移したりして楽しんだようです。
昔の人は季節の移り変わりをゆっくりと、豊かに過ごしていたのですね。
ちなみに、十五夜の日は
2023年は9月29日
2024年は9月17日
2025年は10月6日です!
十五夜とは?お月見の由来
十五夜とは、一年のうちで一番月がきれいな『中秋の名月』を見て、豊作を願い収穫を感謝するならわしのことです。
「中秋」というのは、旧暦では、7月、8月、9月を『秋』としていて、旧暦の8月(新暦では9月)の真ん中の月、としてそう呼ばれています。
なぜ中秋の名月が一年のうちで一番きれいなのかというと、秋は気温が下がることで夏のじめじめした湿気が減り、空気が澄むこと。
月は、夏は低く冬は高くなるのですが、秋は見上げるのにちょうどいい高さになるためです。
月を愛でる風習は古来からあり、お月見のならわしが始まったのは平安時代。平安時代の貴族たちは、お酒に月を映して楽しんだり、舟を池に浮かべて、詩歌を詠んだりして月を楽しんだそうです。
お団子をお供えするようになったのは、江戸時代から。この頃から、収穫祭の意味合いが大きくなり、収穫を喜び、恵みに感謝するようになったようです。
お月見のお供え物
お月見といえば、月見だんごを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
月を見上げながら、お月見だんごを食べる。
行事ごとは運気を上げるものでもあります。お月見は、収穫祭。お団子のほかにもお供えするといいものもありますよ。
お月見だんご
お月見といえばお月見だんご!というぐらいポピュラーなお供え物ですね。
収穫に感謝してお供えします。この月見だんご、お供えする数が決まっているのを知っていますか?
十五夜ということで15個なんですよ。(10月にある十三夜は、13個)並べ方は、下から9個、4個、2個と並べるとされていますが、ここは堅苦しく考えず、自由に積むのもいいですね。
子どもでも簡単にできるお月見だんごの作り方はコチラです♪
すすき
秋になると野原で穂をゆらすすすき。夕日に照らされると穂が光に包まれ、とても美しいです。
このススキは秋の七草のひとつ。この穂が実稲穂に似ていることから、お供えとして飾るようになったそうです。
また、茎が空洞になっていることから、月の神様が宿ると考えられていたそう。ほかの秋の七草があれば、一緒に飾るのもいいですね。
秋の七草とは… 萩、ススキ、桔梗、なでしこ、葛、フジバカマ、女郎花のこと。春の七草が食べる七草に対して、秋の七草は風に揺れる様子が美しく、鑑賞する七草です。
里芋
十五夜のお月見は恵みに感謝する収穫祭。十五夜は別名「芋名月」ちょうど旬を迎える里芋をお供えします。
里芋の形にしたお月見だんごをお供えする地域もありますね。
十五夜は何食べる?お月見の行事食
お月見を楽しむなら、行事食も一緒に。より楽しくお月見を味わえますよ♪
何を食べて楽しみますか?
きぬかつぎ
里芋を皮ごと蒸して、真ん中あたりに包丁をあててくるりと一周切り込みを入れると、皮がつるんとむけます。
美味しい塩、しょうが醤油、味噌などをたべると美味しい!
きぬかつぎ(衣被)とは、平安時代に位の高い女性が外出する際、顔を隠すために単衣の着物をかぶったそうで、それに似ていることから名づけられたそう。
ちなみに、わたしの一番好きな食べ方はしょうが醤油です。笑
月見うどん、月見そば
ぽとんと落とした卵を満月に見立てた月見うどんや月見そばはいかがですか?
変化球でグルテンフリー麺で月見パスタや落とし卵のラーメンもいいですね。
わが家はグルテンフリー生活をしているので
グルテンフリーの米粉うどんにするのだったらこちらの麺がおすすめ。いろいろ食べてきましたが、こちらの麵は美味しいですよ♡
ふるさと納税にもラインナップされています。
栗ごはん
秋の恵みといえば、栗。昔、子どものころに栗拾いに連れて行ってもらったな…と思い出します。
拾った栗は、ゆで栗、栗ごはん、渋皮煮…どうやったって美味しいのですが、
やっぱり栗ご飯は、秋になったら一度は食べておきたい季節の味。
栗の皮をむくのが大変だからやらない、という方もちらほら聞きますが、
栗むき器を使ったり、一晩水につけたり、熱湯に入れて冷めるまで待つ、などすると鬼皮がやわらかくなってむきやすくなりますよ。
渋皮は、じゃがいもの皮をむくような感覚で。
お米2合に対して塩小さじ1弱、栗適量、分量の水を入れて炊飯すればOK!
お月見を楽しもう!
お月見はいろいろやっても楽しいですが、いろいろやらなくても、
ススキを飾るだけでも、月を見上げるだけでも、お団子を作ったり買ってきて食べたりするだけでもいいですね。
忙しない日常にほっと一息いれられるのではないでしょうか。
月を見上げると、心豊かな気持ちになれるはず。ぜひ、お月見の日楽しんでください♪