秋の空は澄んでいてい夜空を見上げるにはとても気持ちの良い時期です。9月(旧暦8月15日)の十五夜、中秋の名月は言わずと知れたお月見の日ですが、十三夜、というのをご存じでしょうか?
十三夜は10月に見れる美しい月のこと。昔は、十五夜と十三夜はセットでお月見をしていたようですよ。
十三夜って?十五夜との違い
十三夜というのは、一年で二番目に美しい月夜の日のこと。
十五夜(旧暦の8月15日)を眺めたら、次は十三夜(旧暦の9月13日)を眺めるのが風流とされたそうです。
昔はどちらかを見逃してしまうと、『片月見』といわれて、縁起の悪いことだったそう。
恋人が十五夜を眺めて、十三夜にまた月をみる約束をしたり。また、片方だけお供えするともう片方の神様が嫉妬する、、、なんて言い伝えもあるそう。
栗名月、豆名月。十三夜のお供え
十三夜には、十五夜と同じようにススキや秋の七草を飾り、お団子をお供えする風習があります。十五夜には15個でしたが、十三夜では十三個。
十五夜が「芋名月」と呼ばれるように、十三夜も別名があり、旬を迎える栗や豆をなぞらえ「栗名月」や「豆名月」と呼ばれます。
そして、十五夜では里芋をお供えしたりするように、栗や豆をお供えします。
十五夜と十三夜、二日とも晴れてキレイな月が見えたらその年は豊作になるのだとか。
この十三夜を楽しもうと、今年は、娘と一緒に近くにススキをとりに出かけました。
十五夜と同じように、あればススキのほかに秋の七草を一緒に飾りましょう♪
十三夜のお供え、栗きんとんを作る
ちょうどこの日はいただいた栗がたくさん冷凍庫で熟成中だったので、その栗を使って栗きんとんづくり。
栗をゆでて、スプーンでほじほじしていると、
なにやってるのー?
あーちゃんもやりたーい
というわけで、
娘と一緒にほじほじ、アガベシロップとほんの少しの自然塩、固さ調整に豆乳を少し入れてつぶしながら混ぜ混ぜ。
ザルでこして、濡らしたさらしで包んで形をつくって、、、
くりきんとんたのしい~~
頑張ってにぎにぎした娘の栗きんとんが愛しいかたちです(笑)。
娘と一緒に摘んできたススキやエノコログサと、庭の萩や水引を花瓶に飾って、
作った栗きんとんを飾って。
アイロンさぼって、くしゃくしゃの麻のマットを敷いて。(笑)
ひとつお供えしたら、他の愛しい形の栗きんとんはおやつにみんなでおいしくいただきました♪
かしこまらなくても大丈夫。気軽に過ごす十三夜
子どもたちと一緒に月を眺めていると子どもたちはいろんなことを思うようです。
大きく見える!きれい!
ウサギが見えたとか、それはクレーターの影だとか、、、(笑)
そんなひとときも楽しい時間です。
十三夜の過ごし方。
行事ごとはいろいろなしきたりや正しいやり方があります。
でも、それにはあまりこだわらず気負わず、
自分や家族が気楽に楽しめるスタイルでやっていくと、継続して行事や季節を楽しめることにつながっていきます。
団子を作るのも楽しいけれど、もちろん買ってきてもいい。
忙しくてそれも無理だったり一人暮らしで団子が食べきれない場合は、秋を感じる和菓子をひとつだけ買ってくるのもいい。
飾るものも、ススキでなくても、仕事帰りの駅構内の花屋さんで秋の花を少し買ってそっと飾ってみる。
近くに摘んでいい野の花があれば摘んで飾ってみる、それだけでも心が豊かになります。
また、部屋に植物を飾ることは開運にもつながるそうですよ♪
でも、そういったこともできないときもありますよね。
「今日は十三夜だな~」と月を眺めてコーヒーやハーブティーを飲むだけでも、
その間5分ほどのブレイクタイムが豊かな時間になります。
子どもたちと、月を見に外へ出るだけでも、楽しい時間になりますね。
この時期は本当に月がきれいに見えます。ぜひ空を見上げてみてください。