なつめは美容に良い〜そんなことを聞いたことがありませんか?
聞いたことあるな〜って方から、なつめって何?と思う方もいらっしゃるかも。
参鶏湯に入ってるアレです、アレ。
薬膳始める前は、あ〜なつめってあの参鶏湯に入ってる赤いアレね〜
なんかカラダに良さそうな薬みたいなの?って感じだったな。
薬膳をやる前のわたしのように、
『なつめはなんとなくカラダに良さそう』とイメージを持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もう、それはもうその通りでして…。なつめはカラダの味方!ぜひ日々取り入れてもらいたいモノなのです。
薬膳では女性にとって出番が多い!主役級の「なつめ」
薬膳といえば、なつめ…ミュージカルでいったらもう主役!(言い過ぎ?)というくらいにメジャーななつめです。
約3000年前から栽培され、中国では日常的に食べられているなつめ。薬膳では「大棗(たいそう)」という生薬名なのですが、『大棗を使わない漢方医はいない』と言われるほどよく使われています。
日本でも、庭木になつめを植えている地域もあるようですが、生ではなかなか手に入らないので、主に乾燥を使います。
ちなみに、わたしもなつめの木が欲しい〜!
と思っていたら、偶然GETすることができて
鉢植えにしていたのですが、昨年の酷暑で枯らしてしまいました…トホホ
楊貴妃も食べていたなつめ。美しさの傍らにはなつめあり!その魅力的な効能とは
中国では『1日3個食べると歳をとっても老いがあらわれない』ということわざがもあり、世界三大美女のひとり、楊貴妃も好んで食べたと言われています。
なつめはカラダをつくるタンパク質や美しさに欠かせない鉄や亜鉛などミネラルも豊富。
薬膳では、なつめはお腹をあたためて、血や気を補い、精神的にも落ち着かせてくれる効能があります。心身ともに疲れている時には本当にぴったり。
薬膳でいう血は全身に栄養と潤いを与えてくれて、髪や爪、肌をきれいにしてくれるんです。
これは食べるしかない。
いわゆるスーパーフードというやつですな!
わたしも毎日1〜2個食べてます〜!お茶うけにピッタリで美味しいんですよ♡
お子さんのおやつにもぜひ。
似てるけど違う、なつめとデーツ
ところで、なつめととても似たモノが世の中には存在しているんです。
それは『デーツ』。ナツメヤシの実です。ナツメヤシの実なら一緒でしょ?と思いきや、
全然違う別物なんです〜〜〜!
これがデーツ。そっくりすぎる…!でも木を見てみると、
こちらがなつめ。
ちなみに、枝には鋭い棘を持っていて、わたしは、木をうっかり触って手をぐっさり。。。てこともよくありました。(こんなにぐっさりやるのはわたしぐらいかもですが…)
こちらがデーツの木(ナツメヤシ)。
実はそっくりでも木はぜんぜん違うね!!
そうなんです。見た目はそっくりなんですが、全然違うもの。
食べた感じも、ドライなつめはちょっとふわふわした食感。デーツはちょっとねっとりしています。
甘さは、デーツの方が強めかな?ぜひ食べ比べてみて欲しいです!
参考までに、なつめとデーツの栄養価や効能を比較するとこんな感じ。
養血とは、血(栄養をカラダにとどけてくれるはたらき)を増やしたりしてくれること。
益気とは、気(血をカラダの隅々まで運んでくれたり、体をあたためたりするはたらき)を増やしてくれることです。
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こうやって比較してみると、栄養素としては似ているような気がしなくもない…。けれども、注目したい鉄や亜鉛などはナツメがデーツよりも約2倍多く含まれています。
デーツの薬膳的効能が性味表に記載がないのではっきりしたことはわからないのですが、
なつめは主に中国や韓国が産地となっています。デーツは主にエジプトやサウジアラビアなど、かなり暑い地域で生産されています。
これだけ育つ地域の気候が違うことを思うと、
効能は違ってきそうだな、と予測ができます。
実はデメリットも…こんな人は食べ方に注意
こんなにいいところがたくさんあるなつめなのですが、実はデメリットも。
ドライであるぶん、消化にちょっと時間がかかります。胃腸が弱っている場合は、食べると胃がムカムカすることもあるかもしれません。
そんなときは、なつめをお茶にして飲むのがおすすめ。
ほうじ茶とブレンドするとリラックス効果、紅茶とブレンドするとカラダを温める効果もアップ。
実はわたし、薬膳を始めたばかりの頃、胃腸が弱すぎるのになつめぱくぱく食べて
胃がムカついてました…。自覚がないというのはコワイ笑
なつめ茶、甘くて美味しいですよ!
飲み方は、まるごとのドライなつめを割ってお湯を注いだり、なつめチップスをお茶に入れて飲むのもいいです。
なつめ茶として商品になっているものもありますよ。
喜ばれるちょっとした差し入れ。ぜひなつめを手土産に
これまでお読みいただいたように、とっても魅力的ななつめ。このなつめ、ちょっとした差し入れや手土産にも喜ばれます(特に女性には!)。
わたしが人と会う時に渡すちょっとした手土産によく使っているのがこちら。
ドライでサクサクになっていて、スナック感覚で食べられます。パッケージも可愛くて、小袋は食べすぎも防げるしオススメ。
なつめ気になっていたけどスーパーにはあまり売っていないし、食べてみたかった!と言われたり、
もらって美味しかったからネットで買ったよ!と言われたりします。
実は非常食や携帯食としても優秀
なつめはドライフルーツ。購入してみるとわかるのですが、賞味期限が長め。
そんなわけで非常食にストックしておくのもおすすめです。(長期保存水のように5年とかは持ちませんが…)
なつめの効能のひとつである『安神』は緊張した気持ちをリラックスさせてくれるはたらき。
ほどよい甘味があって、緊急時にもおすすめですよ。
そして、これは一部の方にしかヒットしないかもですが、登山のお供にぴったりなのです〜。
わたしは行動食としてナッツと一緒に登山に持って行ったりもします。
山で食べると美味しいのよ〜〜〜
一緒に行った友達にも喜ばれたよ!
まとめ
いかがでしたか?
なつめは嬉しい効能がたくさんあって食べやすいので、ぜひ毎日とりいれていきたいものなんです。
いきなり毎日はちょっと…という方も、ちょっとお試しで食べてみてくださいね♪
参考文献
薬膳・漢方食材&食べ合わせ手帖(監修/喩静・植木もも子 西東社)
新ビジュアル食品成分表 大修館書店